EU Tour 2001
★2001年11月28日〜12月1日 4日間 3公演
★ツアーメンバー:
ロケット・マツ、あかね、金井太郎、知久寿焼、松井亜由美、うつお、大竹サラ、クリスチィヌ、坂本弘道、三木黄太、永畑風人、石川浩司、横澤龍太郎、小俣佳久(PA)
2001年11月28日 フランス RENNES
23eme Rencontres Trans Musicales de Rennes
- 会場:La salle de la Cite´
- 住所:10 rue Saint-Louis 35000 Rennes
関連リンク
- Trans Musicales de Rennes 公式サイト http://www.lestrans.com/
- RFI musique http://rfimusique.com/musiqueen/articles/060/article_6434.asp
→記事と写真 - arte.tv http://archives.arte.tv/de/archive_10980.html#
→「のはら」演奏&映像あり
2001年11月30日 フランス PARIS
- 会場:Nouveau Casino
- 住所:109 rue Oberkampf Paris 11e
2001年12月1日 フランス NANCY
- 会場:Le Totem Maxeville
- 住所:36 rue du Ge´ne´ral Leclerc 54320 Maxeville
2001年フランスTOURレポート(旧HPより転記)
◎三木黄太レポート
最初に泊まったホテル。いかがわしい地域だそうだ。ジェラール氏の気遣いか?
バス社内にて。トイレ付で頻尿の三木には堪えられない。
ジェラール氏の後ろを通り過ぎる石川氏。
半田氏の通訳にてインタビューに答えるバンドマスター。
幽霊が出そうな(でたらしい・・)リハーサルスタジオ。
レンヌのトランスミュージカルフェスティバル。(リハーサル)
レンヌのトランスミュージカルフェスティバル。インタビューに答えるバンドマスター。
レンヌのトランスミュージカルフェスティバル。(本番)
パリに戻ると雨だった。
仏誌のコンサート評を覗き込む知久氏。
絶賛する仏各誌。
仏国のライブでは本番前に必ず豪華なディナー。わが国のライブ会場でも見習ってほしい風俗である。
絶賛する仏各誌。
◎Fujitaレポート
ナンシーに行ったのはパスカルズのフランス公演最終日を見るためでした。
パスカルズは日本では4年前にCDを1枚出しただけのインディペントなアコースティック楽器奏者十数人で編成するバンドとは言え、フランス人プロデューサーに見込まれたためレンヌにおけるトランス音楽祭参加を含む今回のフランス公演を実現・成功させ、欧州人にもアピールする音楽性を持ったバンドであることを証明しました。
パスカルズの魅力は一言で言えばリアルで不思議な多様性といったところでしょうか。
そのメンバーの顔ぶれを見れば、たまの知久さん石川さんや原マスミバンドなどに参加していた横澤さん松井さん、COTUCOTUなどの三木さん坂本さんを始め個性的な奏者が大勢集まって本当に収拾がつくのだろうか、と思われるところをリーダーのロケットマツさんがみんなの個性をうまく引き出しながら、自然発生的でかつ無理のない世界を作るのに成功しています。
そのことは選曲についても言えることで、マツさんの作曲になる曲もイージーリスニング的な静かなものからラテン的な熱いものまであるのに加え、ちょっと小津映画の音楽に通じるものを持ったパスカル・コムラードやイタリア映画音楽の名匠ニーノ・ロータ、ビフォア&アフター・サイエンスの頃のブライアン・イーノやアメリカン・スタンダードのムーン・リバーなどを選んできて、一見バラバラなのだけれど、解かる人には解る理想的な組み合わせになっています。
レンヌではメジャーなホールで1200人の観客を他のどのバンドより沸せ、フランスのメジャーな新聞にも評が載り、パリでは最先端のクラブのようなところで演奏したとも聞いたけれど、ナンシーではたまの石川さんが喜ぶくらい質素な会場でした。
高い煙突が残る何かの工場の廃墟を改装した建物の2階がその会場で、昔の札幌でいえば、8号倉庫のようなステージでした。
受付前の簡単な飲み物を出す待合室で流れる曲は、昔のエルフィンランドでよく聞いた様な洗練前の古いレゲェで、集まってきた客たちの多くもたぶん地元のマイナーな文化活動をしていてお互いに知っていそうな雰囲気。
なかには打解けられない若者がぽつんと一人でいたりもするけれど、そのことも含めて、まるで20年前の札幌に戻ったような感じを受けました。
演奏が始まって何曲かは石川さんのパフォーマンスの面白さでアピールし客の注目も自然にそういう点に集まっていたようだけれど、不思議な透明感のあるあかねさんのヴォーカルが魅力の「マスト」や2台のチェロのためのサイケな現代音楽などなど多様で豊かな演奏が進むうちに客もそれぞれの曲自体に魅せられるようになり、その反応にも次第に熱気が感じられるようになった。
リフが反復されポリフォニックにエスカレートしていく「LaLaLa」で演奏する側とされる側の熱気はピークに達し、拍手が鳴り止まなかった。
3時間近くの演奏のアンコールは結局3回ありました。
このライブは聴く人を幸せな気持ちにさせてくれました。
演奏する人たちはスケジュールに余裕がなかったり宿が良くなかったりで必ずしも幸せな演奏旅行ではなかったようだけれど・・・。
このバンドの活動が長く続くことを一ファンとして切に願います。
以下、そのとき撮った写真を添付します。
では、また。